お役立ちコラム

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実は正しい布団の重ね方があるって知っていますか?

テレビなどで紹介されて、「目からウロコが落ちた」とする人が多い話のひとつが、「羽毛布団を下、毛布を上(外)にすれば、保温効果がアップする」です。今まで逆にしていて、寝床の中で「なんでこんなに寒いんだ」と思っていた人や、電気毛布などに頼っていた人は一度試してみましょう。

毛布が上の方が温かいわけ

布団が保温効果を発揮してくれるのは、その厚みの中に空気をため込んで、布団の外の冷たい空気を遮断するからです。ただ、「その布団だけでは足りない」となると、多くの人は体と掛け布団の間に毛布を挟んでいたのではないでしょうか。

特にこの掛け布団が羽毛をつかったものの場合、もったいない使い方です。というのは、羽毛は人間の体温を受けると、さらにふっくらとします。つまり、毛布を上(外)にして、体を接したほうが布団全体も膨らみが増し、保温効果も高まります。

もし、毛布をプラスするのであれば、その羽毛布団の上に掛けるようにしましょう。

布団や毛布の素材によっても変わってくる


ただし、布団や毛布の素材次第ではそのとおりにいかない場合もあります。

たとえば、中に詰められているのが、綿(コットン)、ポリエステル、あるいは綿とポリエステルの場合であっても、しっかりと膨らんでいるようならば、同じように毛布を上にする方が保温効果が高まります。逆に膨らみが足りないようならば、毛布を下にした方が保温効果が高いかもしれません。

また、重すぎる毛布の場合も要注意です。布団の中身が羽毛であっても綿であっても、その重みで布団の膨らみを押しつぶしてしまうようでは、やはり外に掛ける意味がありません。

大事なのは寝床内気象

これらはあくまで、効率よく暖かさを得るという話です。毛布を上にした結果、もしかしたら暑すぎて寝苦しくなるかもしれません。

布団の中での温度や湿度のことを「寝床内気象(しんしょうないきしょう)」といいます。布団の販売・製造会社の西川株式会社が社内に作った日本睡眠科学研究所が実験から割り出したところ、「温度33±1度、湿度50±5パーセント」が睡眠のための理想的な寝床内気象でした。

目指すのは快適な寝床内気象です。どこに毛布を使うか、あるいは毛布自体を使うか使わないかは、このコンディションを目指して考えればいいことです。「毛布が外」はバリエーションのひとつとして覚えておいて、実際には柔軟に考えるようにしましょう。

布団も毛布も素材などタイプは様々 選ぶのに苦労するかも

「毛布が上」のように、もしかしたら、布団と毛布の使い方を少し変えたり、違う素材のものにしたりするだけで、睡眠についての悩みが解消するかもしれません。

なかなか奥が深い世界なので、できれば詳しい人のアドバイスがほしいところですよね。ジョイフルエーケーの売り場で担当者に声を掛けてみてください。今度もまた、「目からウロコ」になるかもしれません。