せっかくの1日の疲れをいやす睡眠で、実は腰痛を悪化させてしまっている人が少なくありません。
マットレスやまくらなどが合わないのが原因です。
かつては、「腰痛には固いマットレスがいい」とされましたが、間違いだったようです。
このように難しいのが腰痛にならない・悪化させないマットレスや布団選びです。
ここではそのコツをご紹介しましょう。
寝具と体の痛みの関係
病気やけがなどの自覚症状のある人のことを「有訴者」といいます。症状別で見ると、男性の第1位は腰痛で、人口1,000人あたり、91.8人もいました。
2位は肩こりで57.0人でした。
同様に女性は第1位が肩こりで117.5人、第2位が腰痛で115.5人でした。
男女合わせると、腰痛が第1位で、人口の約1割が悩んでいることになります。
参考:平成28年国民生活基礎調査の概況(厚生労働省)
原因がわかっている腰痛は全体の15パーセントのみ
その腰痛の原因としてよく知られているのは、腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)などです。
しかし、このように病名がしっかりと付いているは、全体の15パーセントでしかありません。
残る85パーセントは原因不明です。
参考:安全衛生関係リーフレット・腰痛対策(厚生労働省)
腰痛対策には適切な硬さのマットレスを
原因がわからないのだから、対策もとりようがない」といえなくもありません。
しかし、だれしも経験的には、寝具次第で腰痛が悪化したり軽減したりといった経験はあるのではないでしょうか。
腰痛について最も大事なのは、マットレスや敷布団が軟らかすぎないことです。
腰がくの字に曲がってしまうぐらい沈んでしまうと、その腰に負担がかかってしまいます。
かつては、「腰痛には固いマットレスがいい」といわれたこともありました。
しかし、どうやら迷信だったようです。
硬すぎると今度は背中や太ももが宙に浮いて、お尻(しり)ばかりが重みを支えることになりかねません。
これもまた、腰に負担を掛けてしまいます。
結局、軟らかすぎても硬すぎてもダメなのです。
マットレスが原因の首痛もある
「肩こりや首痛を避けたり深刻化させたりしないためには、まくらの高さが重要」はよく知られるようになってきました。
すでにその視点で選んでいる人もいるでしょう。
それでも肩こりなどがひどい場合は、マットレスや敷布団も疑ってみましょう。
というのは、マットレスが軟らかすぎたり硬すぎたりして、寝相が悪くなっている可能性があります。
そうなると、まくらにも頭が正しく載りません。
これでは、せっかくの正しい高さのまくらも意味がありません。
正反対の素材もある腰痛マットレス
最近は、「腰痛マットレス」などの名前で、特に腰に優しいものがいくつも商品化されています。
素材も低反発のものがあるかと思えば、逆に高反発のものもあります。
どうやら耐久性も様々なようです。
決して安くないものも多いので、十分に検討してから購入しなければいけません。
ジョイフルエーケーの屯田店と大曲店には、まくらとふとんの専門店である「ねむり本舗」を設けています。
様々なマットレスやまくらを用意していますので、実際に横たわって確かめてみてはいかがでしょう。