羽毛布団のチェックポイントは3つあります。
ダウンが何パーセント使われているかの「ダウン率」、そのダウンがグースのものかダックのものかといった「羽毛の種類」、弾力性を示す「ダウンパワー」です。
ただし、それぞれに注意が必要な上、どれかひとつだけでは十分な判断はできません。
ダウン率
まずは、「ダウン率」を確認しましょう。
「ダウン90%、フェザー10%」といったように書かれているはずです。
「ダウン」とはまさしく羽毛のことです。
ふわふわな上に軽く、高い保温性と放湿性もあり、布団には理想的な材料です。
ただし、1羽の水鳥から取れる量はごくごくわずかでしかありません。
そのため、中心に軸が通っていて固く、保温性でも劣るフェザー(羽根)を混ぜて使うことがよくあります。
ただし、それにも限度があって、フェザーが50パーセントかそれを超えると「羽根布団」となり、羽毛布団とは名前が変わります。
ダウンが100パーセントに近いほど、軽くて保温性の高い羽毛布団になります。
ただし、その分値段も高くなるのは仕方のないところでしょう。
羽毛の種類
羽毛は「どういった水鳥から取られるか」で、マザーグース(体の大きいガチョウ)のもので、グース(普通のガチョウ)、ダック(アヒル)の3種類に分けられます。
羽毛はひとつひとつが大きいほど保温力が高くなり、臭いの少ないものが歓迎されます。
そのため、草食性で羽毛の臭いも少なく、体が大きくて羽毛も大きいマザーグースが最も高級とされます。雑食性で体も小さいダックはその逆です。
もちろん、それぞれの中でも細かい種類の違いがあるだけではありません。
洗浄など、製品化するときの加工の仕方でも品質が変わってきます。
ダウンパワー
ダウンパワーとは、「ダウン1グラムあたりの膨らみ具合を体積で表示したもの」です。
測定方法はJIS(日本工業規格)で厳密に決められていて、単位は「cm³/g」か「dp」です。
直接的には「弾力性」の指標ですが、ここでは「ふわふわ具合」と考えていいでしょう。
高い方は450を超えますが、逆に低い方は300程度でしかありません。
「ダウン率」と「羽毛の種類」は材料による見極め方であるのに対し、こちらのほうは一見、「実態を示したもの」といえそうです。
しかし、注意も必要です。
検査されているのはあくまでダウンについてだけです。
ダウン率が低いとその分暖かさは劣ります。
また、ふわふわ具合だけでダウンの暖かさが決まるものでもありません。
やはり、これ単独ではなく、ほかのふたつの指標も合わせて考えたほうがいいでしょう。
実際には値段も気になるはず
ダウン率・羽毛の種類・ダウンパワーの3つの指標は羽毛布団の品質を考える上で有力な手がかりですが、それだけで十分とはいえません。
また、実際の購入に当たっては、「いいのはわかるけども、そこまでの金額は出せない」といったことも起きそうです。
やはり、専門的な知識を持っている人のアドバイスはあったほうがいいでしょう。
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