効果的な防災訓練として注目を集めるシェイクアウト
シェイクアウトとは、2010年ごろに日本に持ち込まれたアメリカ生まれの防災訓練のこと。学校や会社が主催する従来の防災訓練とは異なり、シェイクアウトは参加者が自らの意思で参加するのが特徴です。
自然災害は、いつどこで起こるかわかりません。
いざというときにその時いる場所ですばやく適切な反応をするためには、日頃から練習を積んでおく必要があります。
そのために効果的なのが、シェイクアウトです。シェイクアウトでは、指定された日時に、家庭や職場・学校・外出先など、それぞれの場所で地震から身を守るための安全行動を約1分間行います。
直下型地震であれば、大きな揺れが続く時間は約1分間とされており[1] 、シェイクアウトはこうした知識を学ぶ場としても有効です。
日本では2011年11月18日に、東京の千代田区で初めて開催されたとされています。
シェイクアウトの具体的な進め方
シェイクアウトの具体的な進め方についてご紹介します。
大まかな流れは、以下のとおりです。
①参加者を集める
②被害想定や災害対応について事前に学習する
③訓練を実行する
①参加者を集める
まずはシェイクアウト訓練への参加者を募ります。シェイクアウト訓練は市町村が主体となって実施するケースが多く、ホームページや自治体などを通じて参加者が募集されます。実施のためのアプリも配布されています。
②被害想定や災害対応について事前に学習する
訓練前に、被害想定や災害対応について学習しておきます。防災講義などに参加するのも良いでしょう。
③訓練を実行する
指定された日時に、訓練を実行します。自宅や会社などそのときにいる場所で、以下の「3つの安全行動」を約1分間行うのが基本です。
① DROP(ドロップ):揺れに倒される前に姿勢を低くする。
② COVER(カバー):手や腕で頭や首を守る。
③ HOLD ON(ホールド・オン):揺れが収まるまでじっとする。
訓練終了後に参加者同士で話し合いの機会を設けると、より防災意識を高めることにつながります。
シェイクアウトをする前の防災グッズの準備なら
シェイクアウトは、子どもたちも巻き込みながら短時間で防災意識を高められる良いきっかけになるでしょう。
いざ災害が訪れたときの防災訓練の効果は、身を守る事前の備えあってこそです。
家庭内での防災訓練の計画とともに、ぜひジョイフルエーケーで地震の際に身を守る防災グッズを手に入れて、防災訓練の質も高めてみてください。
参考文献