プランターや植木鉢の場合はもちろん、庭があっても狭い面積しか使っていない場合も同じです。
「花や野菜の種をまこう。苗を植えよう」となったときに、悩ましいのが「古い土をそのまま使うか。新しく買うか」ではないでしょうか。
土の用意はこれからの栽培のカギを握っていいます。
両方のメリット・デメリットを十分に知った上で、判断するようにしましょう。
古い土がそのまま使えないわけ
去年の秋まで使っていた土のコンディションの悪さを軽視してはいけません。
まず、第一に肥料分が激減しています。
もちろん、前に植えていた植物が成長に使ったせいもありますがそれに加えて、水やりも影響を与えています。
上から掛けた水や雨が降ることで底から流れ出し、土の中の栄養分を流し去っています。
また、雨は弱酸性の上、植物を栽培することなどでも土は酸性に傾いてしまいます。
これをやや中性寄りに戻す必要もあります。
根などが残っていることで、雑菌の温床になっているかもしれません。
ここに種や苗を植えても、期待通りの結果が出ないのは当然でしょう。
古い土 VS 入れ替えた土
新しい土に入れ替えたほうがいいのは確かですが、現実にはそうとばかりはいえません。
古い土をそのまま使うメリット
古い土をどう処分するかは、かなり頭の痛い問題です。
いくら元は自然のものとはいえ、使い終わったものはそうともいい切れません。
どうやら行政の盲点になっているようで、ホームページなどに「捨てていい」とも「禁止」とも書いている地方自治体はほとんどないようです。
札幌市の場合は、燃やせないごみとして有料で出せます。
ただし、「土(鉢植えなどから出た少量のもの)」という限定付きです。
これならばいい方で、まったく受け付けてない地方自治体も珍しくありません。
あとは、土処分の専門業者がいるので、探して依頼するぐらいしか方法がありません。
古い土をもう一度使うのならば、そんな手間からは開放されます。
また、やや中級者・上級者向けのノウハウではあるものの、次のような方法で甦らせることが可能です。
お湯を掛ける・黒いビニールに入れて日光に当てるなど、高温にして殺菌する。
腐葉土や牛糞(ぎゅうふん)などを混ぜて、栄養分と保水性を取り戻す。
苦土石灰などアルカリ性のものを混ぜて酸性度を調整する。
連作障害にも注意
また、植えるものによっては、いくら手を入れて再生した土でも使えない場合や、使えても十分に育たない場合があります。連作障害です。
連作障害が起きる理由は、「ほかの植物の成長を邪魔する物質を根から出し、翌年以降は同じ種類のものでもダメージを受ける」「特定の栄養素を使い切り、肥料などでは補いきれない」など様々です。
オクラ・コマツナ・ネギのように1年2年空ければ大丈夫なものがある一方で、トマトやエンドウのように4、5年かそれ以上も待ったほうがいいものも少なくありません。
この連作障害は、前回と同じ種類のものを植えた場合だけではなく、近い種類のものに変えても出ます。
トマト・ナス・ジャガイモ・ピーマンが典型で、いくら見た目が違ってもこれらは同じナス科です。
とはいえ、連作障害が出る・出ないは簡単に判断できるものではありません。
たとえば、コンパニオンプランツを植えることで障害が出にくくすることもできます。
いっしょに植える草木のことで、たとえばトマトと組み合わせることが多いのはニラで、根から出る成分に病気を抑える効果があります。
また、品種改良や接ぎ木で強くなっているものも珍しくありません。
新しい土に入れ替えるメリット・デメリット
新しい土に入れ替えれば、これらの手間は要りません。
といっても、もちろん「園芸用」として売られているものの場合です。
肥料は十分に入っていますし、酸性度の調整も済んでいます。
中には、野菜用、花用というだけではなく、トマト用やバラ用など栽培するものに最適に配合されたものまであります。
ただし、重い土のことなので、買って帰るだけでも大変かもしれません。
家に着いたら着いたで、入れ替える作業も残っていれば、古い土の処分も考えなければいけません。
「土」に関するお悩みのことなら
「土を入れ替えるのが大変なので、植えたいものもあきらめる」「多少の無理は承知で、古い土に苗を植える」となる前にジョイフルエーケーにお越しください。
土の再生方法に詳しい担当者がおりますし、連作に強い品種も用意しております。
もちろん、土を入れ替える場合にも、多種多様なの園芸用のものがあって、選ぶのに困るぐらいです。