北海道では冬には気温も零下が当たり前になり、雪も積もります。
「いくら寒さに強い犬とはいえ、厳冬期に外を歩かせるわけにはいかないだろう」などと考え、散歩をためらってしまう人もいるようです。
結論をいえば中型以上の犬種は問題ありません。
小型犬の場合は、一部に注意の必要な犬種もありますが、服を着せたり靴を履かせたりすればほぼ大丈夫でしょう。
犬の大きさと体積・表面積の関係
犬に限ったことでも、動物に限ったことでもありません。
同じ形のものの長さ・高さ・横幅が半分になれば表面積は4分の1(1/2×1/2)になるのに対し、体積は8分の1(1/2×1/2×1/2)になります。
動物であれば、表面積は「熱の放出のしやすさ」と考えていいでしょう。
体積は「発生させる熱の量」に相当します。ほかの要素を無視して大雑把にいってしまうと、「体高30センチしかないトイ・プードルがいたとすると、体高60センチのスタンダード・プードルよりも2倍も体温を失いやすい」ということになります。
体の小さな犬ほど寒さに弱くなるのは仕方のないところです。
被毛の違い
さらには犬種ごと・個体ごとに被毛も異なります。
もちろん、毛が長いほど寒さには強くなりますが、それだけではありません。
犬の被毛には、剛毛でできていて主に皮膚を保護するオーバーコートと、柔らかい毛で保温・保湿をするアンダーコートの2種類があります。
犬種によって、この両方を持つもの(ダブルコート)と、オーバーコートだけのもの(シングルコート)がいます。もちろん、アンダーコートもある方が寒さも平気です。
両方持っているのは、柴犬などの日本犬、ダックスフント、チワワ、ポメラニアン、ゴールデンレトリーバーなどです。
一方、オーバーコートだけなのは、プードル、ヨークシャーテリア、マルチーズ、グレートデンなどです。
もちろん、同じ犬種の中でも遺伝の影響や育ち方で寒さに強かったり弱かったりするだけではなく、年齢によっても変わってきます。
寒くても積雪があっても散歩に行こう
寒いからといって散歩の必要性がなくなるわけでもありません。
積極的に外に連れ出したほうがいいでしょう。
幸いなことに、寒さには弱い小型犬はそれほど長時間の散歩は必要ではありません。
服や靴を使うことで小型犬もOK
小型犬でアンダーコートも持たないトイ・プードル、ヨークシャーテリアなどは寒さに弱くても仕方のないところです。
しかし、これらの犬種でも服を着せたり靴を履かせたりすることで、零下の気温や積雪の中でも散歩させることは可能です。
ウオーミングアップと帰宅後のケア
厳冬期の散歩ではウオーミングアップをしたほうがいいでしょう。
いきなり外に出すのではなく、軽く室内や玄関などを歩かせてからにします。
帰宅後は、ぬれているようならば大きめのタオルで水分を吸い取り、ヘアドライヤーを当てます。肉球もチェックしましょう。
氷などで傷を作っていたり、冷たさで霜焼けになっていたりすることがあります。
もちろん、薬を塗るなど治療します。
この予防としては、靴だけではなく、保護効果のある専用のワックスを使うことも考えてみましょう。
寒さ対策のお散歩グッズはたくさんある
このように、少し工夫をすれば冬の北海道でも散歩は可能です。
その工夫のためのグッズは、もちろんジョイフルエーケーでも取りそろえています。
また、どの犬種にどのようなお散歩グッズ・防寒グッズが必要かは、売り場のスタッフが心得ています。一度お越しいただいて、お尋ねください。
きっと満足のいく答えが返ってくるはずです。