一昔前にはどの家にも当たり前のようにあった仏壇。
ご先祖様を敬い供養するためのものとして、日本人にとっては身近な存在です。
実は仏壇は、日本で生まれた特有の文化です。
今回は、仏壇のルーツを辿り歴史を紐解いていきましょう。
仏壇の最古のルーツは「玉虫厨子」
仏壇の最古のルーツは、飛鳥時代の「玉虫厨子(たまむしのずし)」という仏壇と言われています。
厨子とは、大切なものを安置するための扉がついた入れ物のこと。
七色に輝く甲虫として古くから知られる玉虫の羽を約4500匹も使ったと言われており、美しい装飾が施されています。
現在は奈良県の法隆寺に、国宝として安置されています。
平安時代には天武天皇が「仏壇を作って礼拝せよ」と勅令を出し、仏壇は日本中に広まっていきます。
しかしこの頃は、一部の貴族や役人のみが仏壇を所有してお祀りできたと言われています。
江戸時代から庶民の間に広まる
庶民の間に仏壇が広まり祀るようになったのは、江戸時代のことです。
江戸時代初期、幕府はキリスト教の信仰を禁止しました。
そして「キリシタンではない」と証明するために、すべての庶民に対していずれかの寺院に属するよう命じ、同時に檀家に仏壇を置くことを義務付けます。
これを「檀家制度(寺請制度)」といい、仏壇の普及の後押しとなりました。
現代の生活様式に合わせた仏壇
現代では和室や仏間のある家が少なくなり、仏壇を置かない家も増えてきました。
さらに核家族世帯の増加やライフスタイルの価値観の変化などによって、昔ながらの伝統的な仏壇だけでなく、バリエーション豊富な仏壇が登場しています。
洋室に合うモダンなデザインのものや、置き場所を問わない小型のものなど、従来の習慣やしきたりにとらわれず変化を続けています。
現代へと続く仏壇の歴史
今回は、仏壇のルーツと歴史についてご紹介しました。
仏壇は、はるか昔から日本の文化として受け継がれてきました。
現代の生活様式に合った仏壇も登場しているため、お家にマッチする仏壇を祀りましょう。
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