DIYを始めたいけど、種類が多くて迷う材料選び
木材を使ったDIYを始めたいとお思いの方の中には、種類が多くてどれを選べば良いのか、わからない方もいると思います。
今回は、種類が多い木材の中でも、DIY向きの木材についてご紹介します。
棚を設計するときに一番大事なことは、耐久性です。
収納するアイテムが重すぎて棚が壊れたら大変ですので、設計段階で決めておくことをおすすめします。
収納アイテムが決まったら、次は材料です。
棚の場合、材料として使う木材の厚みを18〜20mm程度にすると完成後の見た目が良く、なおかつ耐久性が高くなります。
24mmなど厚すぎると棚が重くなったり、設置したときに迫力が出て圧迫感を感じるので気をつけましょう。
種類豊富な「木材」
屋内用木材
・SPF材
:Spruce(えそ松)、Pine(松)、Fir(もみ)の3種類の総称・頭文字を取ってSPF材と呼ばれています。
サイズが規格化されているので設計がしやすく、柔らく加工がしやすいため、DIYで使われることが多いです。
●「ツーバイ材」「ワンバイ材」の定義と、DIYにおける活用法のリンク
・パイン材
:松の木から作られる木材で、粘りがあり、木目がキレイで傷や凹みの修復が簡単な材料です。
長年使い続けるとあめ色に変化し、味わいのある木材になります。
パイン材のデメリットとしては、膨張・収縮しやすく、反りが出やすい点が挙げられます。
・桐集成材
:桐は、多くの空気を含んでいるので軽くて加工がしやすく、断熱性・保湿性が高いです。また、少しの凹みや傷を自然と復元させる力を持っています。
ただし、軽いことで耐荷重性に欠ける材料です。
・MDF
:木材を繊維状にほぐし、接着剤などでボードに成型した「繊維板」の一種で、曲がりや反りが出にくく、表面がキレイな素材です。
ただし、水(湿気)に弱くカビやすいのがデメリットです。
ビスなどを使うと割れやすいので使う際には注意が必要です。
屋外用木材
・ウェスタンレッドシダー
住居の屋根や外壁、カヌーの材料として使われています。
木の赤み部分に防腐・防虫作用があって、耐朽性が高いので、ウッドデッキ・ウッドフェンスに使われることが多いです。
ただし、紫外線などで色落ちはあるので、保護塗料を塗ると本来の色を長く保つことができます。
・杉
杉は柔らかく、安価で簡単に手に入れられるので、DIY向きの木材です。
赤み部分には木の油がたくさん入っているので腐りにくく、屋外用として使われることがあります。
ただし、杉の白い部分には油が少ないので屋外用として用途には向きません。
木材の特性を理解して、DIYをより楽しむ
今回は、DIY向きの木材について紹介しました。
木材にはそれぞれ特性があって、向き不向きがあるので、自分の作りたいものに合わせて素材を選ぶのが1番大切です。
もし、ご来店の際に木材選びで困ったら、お気軽に店舗スタッフまでご相談ください。