かつて、犬小屋はDIYの定番でした。皆さん、自分で作っていたんですね。
しかし、室内飼いが増え、既製品の犬小屋も種類が増えたり値段が安くなってきたりしています。
しかし、本当に家と愛犬に合ったものは、まだまだDIYでしか作れません。
外飼いできる犬種
冬の厳しさを考えると、北海道での外飼いをためらう人もいるかもしれません。
しかし、まったく平気な犬種もいます。
寒さに強い犬種には次のような共通点があります。
(1)大型犬
どんなものでも同じですが、同じ形のまま大きくなると表面積よりも体積のほうが増えます。
表面積の大きさはそのまま「熱の失いやすさ」と考えていいでしょう。
体積は「熱を発生させる部分の量」です。
ですから、「大型犬になるほど、体内から熱をどんどん発生させて、それでいて体温も失いにくい」ということになります。
(2)ダブルコート
犬には年間を通して太くてしっかりとした被毛のオーバーコートのみのものと、冬にはそれに加えて軟らかく保温性の高いアンダーコートが生えてくるものがいます。
前者をシングルコートといい、後者はダブルコートです。
もちろん、ダブルコートのほうが冬の寒さを苦にしません。
シングルコートの犬種にはプードル、マルチーズ、ヨークシャーテリアなどがいます。
一方、ダブルコートは、レトリーバーやコーギー、ポメラニアンなどです。
柴犬・秋田犬といった日本犬もダブルコートです。
(3)原産国が北国
その犬種が誕生した国の気候も影響します。
ロシアのシベリア地方にルーツを持つシベリアンハスキーや、アルプスの山岳地帯で活躍していたセントバーナードが、寒さに強いことを不思議に思う人はいないのではないでしょうか。
犬小屋は自分で作ったほうがいい理由
犬小屋はかつては、DIYで作るのが一般的でした。
しかし、今では既製品がたくさんあります。
また、フルオーダーメイド専門の犬小屋の業者もあって、こうなると離れでも作るのとそう変わらない費用となります。
今でもDIYで作るメリットはいくつかありますが、その代表は「愛犬の大きさや自宅の状況、自分の考えなどに合わせて自由に作ることができる」と「うまくいくと、安くできる」ではないでしょうか。
たとえば、「家の外壁やフェンスも利用して作る」「たまには自分も犬小屋に入って、いっしょに過ごせるだけの天井の高いものしたい」となったときには、既製品をあれこれ探すよりは、自分で作ってしまったほうが早いかもしれません。
さらに北海道での外飼いとなると、壁には断熱材を入れたり、出入り口には扉を付けたりといった工夫も必要です。
となると、それらが実現しやすいのはDIYの方です。
もうひと工夫する
せっかく犬小屋までDIYするのならば、もうひと工夫して、愛犬がさらに快適に過ごせるようにしたいものです。
ドッグランもセットで
中には、「庭に放しっぱなしにはできない。かといって、常に鎖でつなぐのも嫌だ」が理由で、外飼いに気乗りがしない人もいるでしょう。
犬小屋の周囲をラティスやウッドフェンスなどで囲ってドッグランにしてはいかがでしょうか。
これもDIYで可能です。
家の外壁や庭のフェンスを利用できるのならば、一部を閉じるだけでドッグランにもできます。
犬用ドアでいつでも屋内と出入りする
ドッグランなどが家屋と接している場合限定ですが、犬用ドアを付けておけば、外でも内でも愛犬自身が好きな方を選んで時間を過ごすことができます。
外壁や玄関ドアに犬用ドアを取り付ける場合は少し大掛かりになるため、基本的には建てる時から組み込んでおいたほうがいいでしょう。
しかし、窓ガラスなどに取り付けられるものもあり、こういったものの多くはDIYで対応できます。
たとえば、「サンルームのガラス部分に犬用ドアを取り付け、外の犬小屋と行き来できるようにする」といったようにイメージすればいいでしょう。
DIYで作る犬小屋はアイデア満載も可能
犬小屋のDIYで忘れてはいけないのが、「ものを作り上げていくこと自体が趣味にもなる」です。
愛犬の世話があるので、犬小屋は1日も欠かさず目にします。
愛犬が快適に過ごしていたら、きっと「自分で作ってよかった。苦労したかいもあった」となるのではないでしょうか。
作ることを決めたならば、さまざまなアイデアも浮かんでくるでしょう。
そのアイデアを実現するには、工具も材料も色々と必要です。
ジョイフルエーケーで探してみてください。
もしも、アドバイスが必要ならば、DIY売り場スタッフだけではなくペット売り場スタッフにもお尋ねいただければ幸いです。