背もたれのないイスのことをスツールといいます。
とりあえず、「イス」と呼んでいますが、踏み台、植木鉢や花瓶などを置く台などなど、「ちょっとした高さが欲しい」「床には置きたくない」というときに使える台も含めて考えていいでしょう。
構造も単純なので、DIY初心者にもおすすめです。
気に入るように作れるDIYのスツール
スツールやイスを買おうとして、
「子ども用の気に入ったものがない。もうちょっと低かったらいいんだけど」
「座面が硬い。だからといって、座布団を上に置くのは面倒だ」
と思ったことはありませんか?
あるいは、
「高さも幅も半分ぐらいだったら、花瓶を飾る台にちょうどいいんだけど」
と悩んだりしませんか。
色にしても、必ず気に入ったものがあるとは限りません。
そういったときこそ、自分で作ってしまいましょう。
パーツは座面と脚ぐらいです。
後は強度を増すための部材を足せば、これでほぼ全部です。
意外に簡単に作れてしまうでしょう。
また、塗装や形などを工夫して、おしゃれなものができたら、いいインテリアにもなるはずです。
であれば、なおさら気に入るように作りたいですよね。
必要な木材
何が欲しいか・だれが使うか・どこに使うかのイメージが膨らんだら早速、実行です。
設計図
設計図が必要かどうかは、ちょっと迷うところです。
たとえば……
・『高さはこれぐらい』と決めて脚用の角材を4本カットする
・それを当ててみて、今度は座面のサイズを決める。それ用の板を1枚カットする
・それらをくっつけたら、補強用の部材を付ける場所と、大きさを決める……
……といったことでもできてしまいます。
また、周到に考えて設計図を描いたつもりになっていても、先に進むに従って手直しが必要になることも珍しくありません。
幸い、スツール作りをする人はたくさんいます。
ウェブ上にたくさんの実例がアップされていて、寸法なども図付きでよく紹介されています。
設計に自身がない人は、これらを参考にさせてもらうのがいいでしょう。
木材の種類
家具に使われる木材ということでは、針葉樹のスギ・ヒノキ・マツ(パイン材)や、広葉樹のケヤキ・チーク・サクラ・カシなどがあります。
広葉樹は硬くて丈夫なのはいいのですが、その加工が難しくもなります。
値段も安くはありません。
DIYということならば、針葉樹の中から選ぶのが定石です。
ひと工夫してみる
スツールの基本的な構造は単純です。
ただ、用途が多彩なだけに、あと少し工夫して、その用途にいっそう合ったものにするのも楽しいでしょう。
丸イス
「丸い家具」は、あるとしてもイス・スツールかテーブルぐらいなので、インテリアとしてのアクセントになります。
3本脚のものなど、特におしゃれですよね。
座面の板を丸く切るには、ジグソーという曲線が切れるノコギリを使う手もあります。
しかし、初心者ならば最初から丸くカットされた板材を購入するのがいいでしょう。
直径・厚み・木材の種類などたくさんのものが用意されています。
クッション付き
DIYなので、生地はフェイクレザー(合成皮革)・ビニール・木綿など自分好みのものが選べます。
クッション材はウレタンやチップウレタンが代表的なものです。
いずれもホームセンターで簡単に手に入ります。
これをタッカーと呼ばれる平面用のホチキスで留めるのが一般的です。
「意外に簡単に済ませるのだな」と思う人もいるかもしれませんが、既製品でも珍しい方法ではありません。
脚立兼用
「戸棚に手が届かない」といったとき、手元に脚立があれば便利ですよね。
しかし、よくあるアルミ製のものでは無粋すぎて、常に出しておく気にはなれないでしょう。
これこそスツールの出番です。
脚の部分に足置きを付けておけば、高めに作ってもイスと脚立の兼用として役に立ちます。
加工サービスはDIY初心者の強い味方
ジョイフルエーケーでは、角材や板などスツールの材料、ノコギリ・ドライバー・タッカーなどの工具を、もちろんしっかりと品ぞろえしています。
また、売り場の担当者も経験豊富なので、スツール作りのアドバイスも十分に対応できるでしょう。
しかし、それだけではありません。
加工サービスがあることを忘れないようにしましょう。
木材カットや穴開けなどを低価格で承っています。
もしも、信頼できる設計図があるのならば、ここで全部寸法通りにカットしてしまって、自宅ではそれらを組み立てるだけでスツールを完成させることも可能でしょう。