高すぎるまくらを使うと、熟睡できないだけではありません。
ストレートネックという頚椎(けいつい)の変形まで起こしてしまう可能性まであります。
もちろん、正しい高さのまくらを使うのが予防策・解決策ですが、その「正しい高さ」とはどういったものかご存じでしょうか。
実は寝る姿勢でも変わってきます。
首痛に悩む人は男性は20人に1人、女性は10人に1人
厚生労働省の調査によると、首痛に悩んでいる人は、男性の場合で1,000人中57.0人、女性はその倍の117.5人です。
首痛を起こしているときの首周辺の筋肉は、多くの場合、圧迫を受け血行が滞っています。この同じ状況の下、肩こりや頭痛という形で症状が出る場合もあります。
参考:平成28年国民生活基礎調査の概況(厚生労働省)
ストレートネックになっていませんか?
首痛になっている場合、「ストレートネック」という頚椎の変形まで抱えていることが少なくありません。
正常な頚椎の形はS字カーブ
頚椎とはいわゆる「首の骨」です。
緩いカーブを描いていて、正確に見ればS字を描いています。
この形は、歩いたり走ったりしたときの脳への衝撃を避けるのに適していると考えられています。
この頚椎はかなり繊細なようで、まくらが高すぎると形が保てません。
カーブを失って真っすぐになり、その状態が解けないのがストレートネックです。
こうなると、立っているときの姿勢までおかしくなります。
頭が前に出て、重さもうまく背骨全体に載りません。
頚椎だけで支えなければならず、首周りの筋肉の負担が大きくなります。
常に緊張した状態になるので、血行も悪くなるのです。
さらには、一見関係のなさそうな腰痛までも、高すぎるまくらが原因の場合まであります。
これは質のよくないマットレスが首痛の原因になりかねないのと理屈は変わりません。
首の骨と背骨は場所で名前が変わっているだけで、ひとつなぎになっていることを思い出せば、まくらが腰痛を引き起こすことにも納得がいくのではないでしょうか。
スマホやパソコンがいっそう悪化させた
テレビやパソコンの見過ぎ・使いすぎもストレートネックにつながります。
画面を見るときに前かがみになるのが悪影響を与えています。
これはスマホの登場で、いっそう深刻化しました。
正しいまくらの高さとは
猫背で画面を見ないことや、時々はストレッチなどをして体のコリをほぐすのが、スマホによる悪影響を避けるコツです。
まくらの方は、もちろん正しい高さのものを使わなければいけません。
ただし、その正しい高さは、「仰向き派」と「横向き派」で異なります。
仰向き派は、もちろん仰向きに寝た状態で判断し、頚椎の緩やかなカーブが失われない状態にします。
一方、横向き派は横に向いた状態で判断しますが、この場合は頭を右肩方向にも左肩方向にも傾けず、真っ直ぐになった状態が理想的です。
また、どちらの場合も、まくらが肩のあたりまでしっかりと入り込み、首を含めて体重を分散して支えられるものを選びましょう。
後頭部だけで支えているのがよくある失敗で、これはこれで頚椎に負担を掛けます。
プロにまくらの高さをチェックしてもらおう
正しい高さのまくらを使っていると思っていても、はた目から見ると、仰向き寝のときのS字カーブなどが崩れているかもしれません。
ジョイフルエーケーにお越しいただければまくらに詳しい担当者がしっかりと判断させていただきます。
中でも屯田店と大曲店には、まくらとふとんの専門店である「ねむり本舗」を設けていて、まくらの専門家であるピローアドバイザーもスタンバイしています。
どこよりも詳しくて正確なアドバイスができるだけではありません。完全オーダーメイドでのピッタリとあなたに合ったまくらをご提供することも可能です。