犬や猫を飼うことが難しい住環境で、「でもペットを飼ってみたい」という人の間で、今静かな人気を博しているのが、フクロモモンガです。
初めてモモンガを飼う際に、必要な準備や注意点についてご紹介します。
■フクロモモンガは夜行性
ペットとして飼うことができる「フクロモモンガ」は、カンガルーやコアラの仲間。
大きな目と長いしっぽが特徴です。
北海道の森にすむ「エゾモモンガ」とは種類が違い、メスが腹部に育児ポケットを持つ「有袋類」に属します。
「ペットワールドPROX 新発寒店」で、小動物担当の安倍さんに話を聞きました。
「フクロモモンガは夜行性の動物なので、朝方から日中にかけては、ほとんどポーチ(寝床)の中で寝ています。基本、遊べるのは夜になりますね」
お世話も、なるべく夜間に設定します。
人間が好きな時間に遊ぼうとして睡眠を妨害すると、モモンガにとってはストレスになるので、無理やり起こすことは避けましょう。
また、寒さが苦手なので、室温は25℃前後を保ってください。
「オスのほうがメスより体臭が強く、生後半年ほど経つと、頭頂部の毛が少し抜けてきます。
モモンガは警戒心が強くて嗅覚が鋭いので、飼い始めの時に自分の匂いを覚えさせるのがコツです。
ポーチやジップケースに入れたモモンガを、室内で自分の首からかけ、体に密着させて行動すると、数日で威嚇しなくなりますよ」と安倍さん。
売り場には、様々な形の「モモンガ用ポーチ」が並んでいます。
■トイレは覚えないので注意して
体重が30g程度、月齢2~3カ月までのベビー期は、クリアタイプの飼育ケースで育て、ミルクをスポイトで与えますが、40~50gを超えると、大人用のケージでOK。
ケージの中には、寝床用ポーチや、登り木、エサ箱などを設置します。
また、モモンガには「トイレの場所を覚えない」という特徴があり、ランダムに排泄をするので、ケージの床に紙やペットシーツや新聞紙、ウッドチップなどを敷き、まめに取り換える必要があります。
ワイヤー素材のケージだと、排泄物が外に飛ぶこともあるので、注意しましょう。
食べ物は、ペレットや果汁のゼリー、ミルワームなど。売り場にはフクロモモンガ用のフードコーナーもあります。
「犬と違って、毎日散歩に出かける必要がないので、比較的飼いやすいと思います。人間によくなつく子もいますし、さびしいと夜にキャンキャン鳴く子もいます。性格には個体差がありますね」
価格の目安は、オスは3万円前後~、メスが3万5千円前後~。
大人になっても体重は100~150g程度で、手のひらに載るくらいのサイズ。
平均寿命は6年~10年ほどです。
小型のペットを探している人は、キュートなフクロモモンガを飼ってみませんか?
※この記事の商品情報は掲載日時点のものです。商品の仕様や価格、店舗の取扱い状況は変更になる場合がございます。予めご了承ください。