これまでペットと暮らしたことがない、でも以前から飼ってみたい気持ちはある。
そんな、初めて生き物のお世話をする人が、比較的飼いやすいのが小鳥です。
初心者が自宅でセキセイインコを飼う際に、必要な準備や注意点についてご紹介します。
■ケージを置く部屋の室温管理が大切
「ペットワールドPROX 伏古店」の小動物売場には、黄色やブルー、グリーンなどの色鮮やかなセキセイインコたちがいます。
担当の千葉さんに、ヒナから飼う場合のお話を聞きました。
「鳥は自分で体温調節ができないので、季節に関係なく24時間、室温を28~30℃、冬場は低くても24℃に保つことが必要です。ケージ内に小さなヒーターを入れて保温したほうがいいですし、温度計があると便利だと思います」と千葉さん。
秋冬は夜間に急激に温度が下がることもあるので、より注意してください。
個体差はありますが、生後1か月ほどはプラスチック製のヒナ用ケージで飼育し、自分でエサを食べられるようになってから、成鳥用の鳥かごに移します。
それまでは、飼い主がごはんを与えます。
「ヒナ鳥専用の粉状のエサを40℃前後のお湯で溶かし、あわ玉を熱湯でふやかして30分ほど置いたものをそこに混ぜます。ソースのようなドロッとした状態で、温度は人肌程度が目安です」
半月~1カ月ほど経つと、自分でエサ箱から食べられるようになります。
見ていてあまりにも食欲がない場合には、病院に相談しましょう。
■飼うためには何を用意すればいいの?
ヒナ用と成鳥用の2種類のケージを買うと、エサ皿や止まり木などはセットされているので、その後必要なのはほぼ、穀物類のごはんだけです。
鳥にも好き嫌いはあるそうで、
「フルーツ入りやハーブ入り、香りのあるものなど、種類はいろいろ揃っています。生野菜などを与える際は、水分で下痢を起こして脱水症状にならないように注意してください」
また、ケージ内の床には新聞紙やチラシなどを敷いて取り替えます。
表面がツルツルだと爪が引っかからずに滑ってしまうので、多少凹凸を作ってあげるとベスト。
細かく刻まれたケア用の敷材も販売されていますが、細かいホコリが舞って鳥が気管支炎になる場合もまれにあるので、注意して見てあげましょう。
寒さ対策のヒーターやカバーなども忘れずに準備を。
ひとつのケージで2羽飼うこともできますが、これは性格の相性が合うかどうかがポイント。
仲良く過ごせるようであれば一緒に飼っても構いませんが、相性が良くないように見えたら別々のケージで飼うことをおすすめします。
「インコの性別は、生後半年ほど経たないとわかりません。一般的には、オスのほうがよく言葉を覚えると言われています」と千葉さん。
セキセイインコの平均寿命は8~10年。
最近は高齢になってから飼い始める方も増えています。
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