
災害時の車中泊!そのリスクや正しい方法を解説
目次[非表示]
- 1.災害時の車中泊
- 2.災害時の車中泊で注意する点
- 2.1.エコノミークラス症候群
- 2.2.一酸化炭素中毒には注意
- 3.安眠できる環境を
- 4.衛生状態の維持
- 5.快適な車中環境整備を
- 6.非常時に備えて日頃から準備を!
災害時の車中泊
近年は、災害時に車中泊を選択する方も増えています。プライベートを保ちやすく、貴重品の管理も容易で、そのまま移動手段として使えるなど多くのメリットがある一方で、車中泊が仇となるケースが後を断ちません。災害時に備え、正しい知識を知っておくことが求められています。
災害時の車中泊で注意する点
エコノミークラス症候群
2004年、中越地震の際に車中泊を選択した方にエコノミークラス症候群が目立ったことはよく知られています。同じ姿勢で長時間いることで足が圧迫されて血栓ができ、それが肺の血管を詰まらせてしまうことで発症し、死に至るケースも見られました。定期的に体を動かして水分の補給を行う、弾性ストッキングを装着するなど血栓のできにくい生活が求められています。
一酸化炭素中毒には注意
冬場で積雪がある場合、マフラーが埋まりガスが車内に逆流することも十分に考えられます。一酸化炭素が車内に充満すると重篤な中毒を起こす可能性があり、定期的に確認することが大切です。
安眠できる環境を
そもそも人は水平な環境でなければ安眠は難しい生き物です。ただでさえ不安で寝付けない心理状態という中、寝ることを想定していない車内での安眠は難しいため、タオルや衣類で凹凸を埋めるなど少しでも水平になるよう心がけましょう。
衛生状態の維持
携帯型や防災用トイレを備えておくのも車中泊の鉄則です。また、水がなくても車内の清潔を維持できるウエットティッシュも便利! 衣類の替えや防寒具も欠かせませんが、圧縮袋に入れておくとスペースも取らず汚れも防止でき一石二鳥です。
快適な車中環境整備を
タオルや照明、寝袋は平時から車内に用意しておくと便利です。また、なんでも専用のものを揃えるのではなく、クーラーボックスを食料保存用だけでなく椅子として活用。レジャーシートは車内の段差埋めとカーテンになど、いくつかの役割を持たせると荷物を最小限に減らしても快適に生活することができます。
非常時に備えて日頃から準備を!
身近な物でも車内の環境を整える効果があるため、準備は今日から始めることができます。非常時に備えた少しの行動が、もしもの時に大きく影響することでしょう。