
「看取る」のその先、飼い主が知るべきペットの送り方
ペットが迎える最後の時を考えると涙があふれ、つい現実から目をそむけたくなるでしょう。でもお別れを迎えるその時に、慌てず、戸惑わずに物事を進めることが出来るようにあらかじめ準備と心構えを済ませておくことが大切です。
最後だからこそ「準備」をしておくべきこと
ペットがいつか迎える最期の時を考え、準備を進めることはとても心苦しいものですが、残された者の責任と考え、取り組んでゆきましょう。
済ませておきたい準備は下記です。
- 葬儀業者の連絡先、対応可能時間の確認
- 葬儀にかかる費用
- メモリアル用品作成に必要な内容の確認
必要な用品は下記です。
- 棺(市販品、葬儀業者提供品、ダンボールなど火葬可能な製品)
- 大判サイズのトイレシーツ
- ガーゼ、コットン
- バスタオル
- 保冷剤
最後の「お手入れ」の方法
ペットは亡くなると2,3時間のうちに体の硬直が始まり、その後数時間が経過すると特有の臭いが発生し始めます。
家族がお別れを終えるまで下記の手順で最後のお手入れを済ませてあげましょう。
- 棺にトイレシーツを敷き詰めます
- 棺の中に移動させます(この時、手足を折り曲げ、顔の向きを整えてあげましょう。バスタオルなどを活用すると姿勢を安定させやすくなります。)
- 顔の下、お尻の下、オスの場合はお腹の下にトイレシーツをあてがい体液で体が汚れることを予防します
- お腹の部分に保冷剤をあてがいます
この状態で⾃宅に留め置くのは数時間〜半⽇を上限と考えましょう。息を引き取り、家族の気持ちの整理がつき次第、葬儀業者に連絡を入れましょう。
思い出の品は家族の元に
ペットを火葬する場合、⾸輪やアクセサリーなどの⾦属類はあらかじめ外しておかなければなりません。
⻑年使った愛着のある物ですから、これらは⾃宅で大切に保管してあげましょう。
またメモリアル用品作成にあたり遺髪が必要になることもあります。あらかじめ確認をして、必要な場合は火葬前に取りおいておきましょう。