まくらの素材にも、はやり廃りがあるようです。ここ数年ですとテンピュールなどを素材とする低反発枕が話題となりました。その一方で、昔から変わらず人気を保っている素材もあります。そばがらはその代表でしょう。
まくらの素材に求められる条件
まくらの素材に求められる条件には、「支持性(頭の重みを支える)」「吸湿性・放湿性(汗を吸い取る・素早く乾かす)」「通気性」「保温性」など、実にたくさんのものがあります。どの素材を採用しても一長一短の上、寝室の環境は異なり、人によって重視するポイントも同じではありません。そのためにたくさんのものが素材として使われてきました。
まくらの素材の種類
かつては、木や陶器などでもまくらは作られていました。当然、頭は載せるだけで、沈み込むことはありません。しかし、今はある程度の軟らかさのある素材を中に詰めたもの以外を見かけることはほとんどなくなりました。かろうじて、藤(とう)などで編んだものが残っている程度でしょうか。
詰め物に使われるのは、コットン、ポリエステル、ウレタン、プラスチックパイプ、羽毛、発泡天然ゴムなどです。
そばがらまくらの特徴
様々な新しい素材が登場しているにもかかわらず、昔から根強い人気を保っているのが、そばがらです。
そばがらとは
タデ科ソバ属の一年草・ソバは実を収穫した後、中身は取り出します。
それを、製粉したものは、もちろん麺(めん)などに利用されます。
その中身を取った残りがそばがらで、イネでいえば籾殻(もみがら)と考えていいでしょう。高温殺菌・洗浄・乾燥といった過程を経てからまくらに使われます。
そばがらまくらのメリット
そばがらがまくらの素材として長く愛されてきた大きな理由は、通気性と放湿性でしょう。蒸し暑い日本の夏に特に不可欠な性質です。
また、近年ならば、天然素材ということで選ぶ人もいるかもしれません。
ソバの実は一部は国産、大半が輸入です。
どちらであっても、食料品として扱われているために安全基準が厳格で、単なる天然素材以上に安心できると考えていいいでしょう。
また、あくまで食料品の副産物なので、値段は高くありません。そばがらだけでも簡単に手に入るので、詰め替えもできます。
そばがらまくらのデメリット
そばがらは口に入れるわけではありませんが、まくらとして使っただけでもアレルギーの原因になることがあります。いわゆる「そばアレルギー」です。
深刻な症状まで進む可能性もあるので、少しでもアレルギー症状の出た人は軽く考えてはいけません。
それ以外のデメリットには次のようなものがあります。
割れるなどして次第に体積が減る。クズも粉になってボロボロと出てくる。
十分に加工されていなかったり、手入れ・保管が悪かったりすると、虫がわくことがある。
一部に例外もあるが、洗えないものが多い。
そばがらにもいいもの・悪いものがある
ここまでに見てきたように、同じそばがらといっても品質のいいものと悪いものがあります。また、デメリットとされる点も、ほんの少しの注意で避けることができる場合があります。
特に初めてそばがらまくらを選ぶ人は、まずはジョイフルエーケーの寝具売り場にお越しください。まくらに詳しい担当者がご相談に乗ります。
中でも大曲店と屯田店ならば、まくらとふとんの専門店「ねむり本舗」を設けています。
ここには、まくらの専門家であるピローアドバイザーがいます。
ほかの素材とも比較して、あなたの眠りをしっかりサポートする種類のまくらを提案させていただきます。